【東京都交通局】新宿線10-000形方向幕車 |
開業時の面影を残す10-000形未更新車(3次車)が、いよいよ消えようとしています。
未更新車の一番大きな特徴は、開業時からの方向幕デザインが残されていること。
乗入先の京王は平成に入ってすぐにフォントが変わって、その後英字が入って、
昭和50年代の雰囲気がなくなってしまいましたが、都営10-000形は今の今まで
車内外ともに開業時の雰囲気を残しています。
近年の写真が中心ですが、引退車両も含めて振り返ってみたいと思います。
10-010F 平成16年9月 東京都江東区(船堀)
言わずと知れた試作車。当初は4連で三田線に登場しましたが、新宿線開業で
量産車2両を組み込んで6連となり新宿線に転属。
8連化で3次車2両を組み込んだので、1編成に都合3種の車体が混在していました。
唯一1本の特徴的スタイルで人気がありましたが、いち早く先頭車が10-300R形に
置き換えられ、特徴的なスタイルは平成17年11月で見納めになりました。
10-030F 平成18年10月 神奈川県川崎市麻生区(若葉台)
開業に応じて製造された1・2次車の中で最後まで残ったのがこの030Fです。
写真は、8連化で挿入された3次車が300R形への改造のために抜き取られて、
廃車車両だけで10両組成となり都線に返却回送される直前の、本当に最期の姿です。
10-090F 平成17年2月 東京都杉並区(八幡山)
この編成も開業時に登場した1次車です。京王線内での種別幕は、後述の190Fと、
平成25年改正以後を除いて、全て黒地(側面は紺地)に赤文字と、京王車とは違った
特徴的なものでした。掲出したことのない「特急」は赤地に白文字だったようです。
通勤快速の種別も今は無くなってしまい、懐かしい姿になってしまいました。
10-190F 平成18年9月 東京都渋谷区(笹塚)
オールステンレス・1段下降窓になった3次車です。3次車は前述の1・2次車の
8連化用に挿入された中間車と、編成で登場した019F~021Fがあります。
平成25年改正を先取りしたような白地の種別幕を当初から装着した編成です。
10-200F 平成22年4月 東京都府中市
同じく3次車。平成22年改正で相模原線の都営車間合運用がなくなった代わりに、
土休日の競馬場線封じ込めの仕事が回ってきました。
昼間の調布以西、しかも競馬場線で見る都車の姿は違和感満点でした。
10-220F 平成18年9月 東京都渋谷区(笹塚)
022F~024Fも方向幕で登場しましたが、4次車以降は更新が行われたため、
方向幕・種別幕ともにLEDになってしまい、大幅に印象を変えてしまいました。
これは更新前の姿で、京王車代走の「KT」の運番幕が目に留まります。