【JR東日本・東海】ミニエコーと富士ポニー |
最近は折からの鉄道ブームもあって、TVでも紹介されるほどです。
しかし、今年に限って言えばノミネートされたのはちょっと地味なものが多いようです。
その中でも、飛びぬけて地味なのがこの車の引退でしょう。


クモハ123-1 平成20年10月 長野県塩尻市
「ミニエコー」と名付けられたこの車両は、昭和61年に荷電クモニ143を改造したもので
1両だけの存在。中央線の辰野~塩尻で専属的に使用されています。
この度、長野地区への211系投入により115系・E127系の運用が変わることで、
押し出された当車は結果的に3月15日をもって引退することになりました。
クモハ123は、他には身延線、可部線、阪和線用が存在しそれぞれ形態が異なります。
(可部線・阪和線用は、現在では両方とも下関に移っています)
ついでですので、「ミニエコー」からも距離的に近い身延線用もご紹介します。


クモハ123-5043 平成18年9月 静岡県富士宮市
身延線用のクモハ123は、昭和62年に飯田線用郵便荷物車クモユニ147を改造した
もので、種車の関係から雨樋が張り上がっているのが特徴です。
足回りも、種車が101系改造であることから、DT21台車にMT46モータということで、
種車が新造の車と区別して、40番台に区分されています。(後に冷房改造で+5000)
平成19年の313系大量導入で、115系共々引退してしまいました。
登場時は「富士ポニー」という愛称がありましたが、後年はほとんど忘れられていたようで。
荷電譲りの切妻前面に前パンという素敵なスタイルは、一部からは人気がありましたが、
いよいよこれが見られるのは西日本の車のみになります。
基本的には地味な車ですので、昨今の「無くなるものだけ追いかける」ブームでも
注目を集めることなくひっそりとしているようですが、それがこの車らしい気がします。